ジャスミンはゴールデンレトリーバーの女の子です、彼女が我が家に来たのは8歳になってからでした。

日本ゴールデンレトリーバークラブ(G.R.C.J)にはレスキュープロジェクトという組織があります、事情があって飼育が出来なくなったゴールデン達を救出して栄養状態や病気の有無を観察し精神的ケアをして、病気があれば協力してくれる獣医さん達が完治するまでボランティアの手元に置いて治療し、きちんとした躾けがされていなければ躾けをしてから里親を募集するという素晴らしいプロジェクトです、その費用は全て会員の寄付で賄われています。

ジャスミンはあるテーマパークで来園者と一緒にお散歩をする犬として飼われていたのですが、そこが倒産して満足に食事も与えられずガリガリに痩せた状態で救出されたそうです、おまけに健康診断では乳癌と歯肉炎が発見されて手術を受けてから1年以上もボランティアさん宅で過ごしていました。

我が家に来たときは体重も28kgまで回復してとても元気な状態でした。
最初は我が家に馴染んでくれるかなと心配したのですがすぐに家族の一員になってくれました。

次の文章は家内がG.R.C.Jの会報に寄せたジャスミンに関する親バカな一文です。

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ジャスミンが家族になってから一年が経ちました、まだ一年?何だかもうずっと前から一緒にいるような気分です。

ジャスミンが我が家にやってきたのは私が交通事故で怪我をして45日間入院し、退院してから1ヵ月後のことでした。前の子ロッキー(ゴールデンの男の子で12歳でした)の友達のお母さんを通じてGRCJレスキュープロジェクトのメンバーの方からのご紹介でした。

最初は私の体がまだ完治していないこともあり、また、ロッキーを亡くしてからまだ3ヶ月しか経っていないことでもあり、新しい子を迎えるのはとても無理だと思いましたがジャスミンの顔を見たらとても運命的なものを感じて離れたくないと思いました、主人も「このまま家の子にしちゃおう」と言いますし、家族も協力してくれるということで晴れて我が家に来てもらうことになりました。

それまでの私は「もう体を動かした方が良い」と医師に言われているのに寝たり起きたりの毎日でしたがジャスミンが来てからというものは「私もこの子の為に頑張らねば」と思い、起きて体を動かすことに張り切りました、ジャスミンのおかげで私のリハビリもすごく順調に進みました。

ジャスミンもすぐに我が家に馴染み、落ち着いた頃に、高3の息子が「ジャスミンは吉永小百合みたいだね」というので、「?なんで?」と聞くと、おばさんなのに(吉永さんごめんなさい)きれいで、淑やかだから、と言うので思わず息子の観察力?に感心してしまいました。

本当にジャスミンは静かで淑やかな子です。でも時々「??」と思える頑固な面もありますが、これもおばさんだからかな?。

時々散歩行く大きな公園でもいっぱいお友達が出来ました、その飼い主さんたちがみんな「ジャスミンは優しいねー」とほめてくれます。本当にジャスミンは素晴らしい性格を持った優しい子です、ジャスミンが我が家に来た経緯を話すと、ずっと以前から我が家にいる子みたいと言ってくれて親としてはうれしい限りです。

隣の姪の家にカプリという2歳の柴犬がいます、両親が共働きで昼間いないのでよく我が家で預かるのですが、その子がジャスミンを母親と間違えるくらいしつこく慕ってもジャスミンはいやな顔一つせず様子を見守っています。

そのカプリママがジャスのお誕生日にバースデーケーキ(ワンコ用)のお祝いをしてくれて(一寸食べ過ぎてお腹をこわしましたが)お友達のワンコも招いてバースデーパーティーを楽しみました(飼い主達の方が楽しんだかも、、、、、)。

ジャスミンは私にとってはリハビリの恩人であり、息子の受験期の緊張した気持ちをいやしてくれた、なくてはならない宝物です。

こんな素晴らしいジャスミンと出会えた事をとても感謝しています、これからもず〜と一緒に楽しんで行きたいと思います。

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ジャスミン